韓国発の激辛ラーメン、この国には辛すぎた
香港/ソウル(CNN) 激辛挑戦の動画で話題になった韓国メーカーの即席麺が、辛すぎるという理由からデンマークでリコールの対象になった。
リコールの対象となるのは韓国の即席麺大手、三養食品が製造している「ブルダック・ホットチキンラーメン激辛3倍」と「同2倍」、「汁ありタイプ」の3種類。デンマーク獣医・食品管理局の11日の発表によると、カプサイシン濃度があまりに高く、消費者を害する可能性があると判断された。カプサイシンはトウガラシに含まれる天然の辛み成分。
三養は12日、CNNの取材に対し、今回のリコールは品質に問題があったわけではなく、辛すぎて問題を引き起こす可能性があるためだと説明。「そうした理由でリコールの対象になったのは初めて」としている。
デンマーク当局は、具体的な事案がリコールのきかっけになったのかどうかは明らかにしていない。消費者に対しては、対象商品の破棄または返品を促している。
即席麺は日本で発明され、アジア各国に普及した。三養は1963年に韓国初のインスタントラーメンを発売。当時の韓国はまだ戦後の貧困の中にあり、安くて手軽な食品を必要としていた。
ブルダックは韓国語で「火の鶏」の意味。即席麺は2012年に発売されてSNSで「ファイアーヌードルチャレンジ」が話題になり、今年3月にはラップ歌手のカーディBがティックトックで再び人気に火を付けた。
味覚テストによると、最初のブルダックはハラペーニョにほぼ匹敵する辛さ。その後発売された製品は2倍から3倍の辛さをうたっている。