米スターバックス決算、2期連続の減収 消費者の節約志向で
ニューヨーク(CNN) 米スターバックスが30日までに発表した4~6月期の決算は、開店後1年以上営業している既存店の売上高が前年同期よりグローバル(全世界)で3%、北米で2%減少し、2四半期連続の減収となった。
外食チェーンなどの値上がりを受けて、消費者の間に節約志向が広がっていることがうかがえる。米マクドナルドが今週発表した4~6月期決算でも、既存店の売上高が前年同期比1%減と、2020年以来の減収になっていた。
スターバックスが消費者の志向に合わせ、店内での飲食からドライブスルーやモバイル注文の持ち帰りを中心とした営業形態に移行するなかで、ほかのドライブスルーチェーンとの競争が激化している。
米カリフォルニア州マリン郡のスターバックス店舗/Justin Sullivan/Getty Images
また、ここ2~3年の物価上昇が食料品店などでは落ち着く一方、外食費は上がり続けていることから、朝のコーヒーを自宅でいれる消費者も増えている。
スターバックスは売り上げの向上に向け、米国内で最近、飲み物と朝食アイテムを組み合わせたセットメニューの販売を開始。冷たい飲み物を作る時間を短縮するための設備も、新たに導入した。
ナラシムハン最高経営責任者(CEO)はアナリストらに、同社の計画が効果を発揮し始めていると強調した。