米株式市場が大幅下落、ダウとS&P500は22年以来最悪の下げ幅

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米ニューヨーク証券取引所で株価ボードを見つめるトレーダー/Charly Triballeau/AFP/Getty Images

米ニューヨーク証券取引所で株価ボードを見つめるトレーダー/Charly Triballeau/AFP/Getty Images

(CNN) 5日の米株式市場で、ダウ工業株平均やS&P500などの主要指標が2022年以来最悪の下げを記録した。米国経済の不安定さが投資家に嫌気された。

ダウは1034ドル(2.6%)安に落ち込み、S&P500は3%、ナスダック総合指数も3.4%下げた。

ダウとS&P500は2022年以来最大となる1日の下落率を記録。当時は米連邦準備制度理事会(FRB)の積極利上げの影響でS&P500が弱気市場に突入した時期だった。

米金融情報大手ファクトセットのデータによると、ダウが1回のセッションで1000ドルあまり下げたのは今回が15回目。

米経済減速への懸念から世界の市場に動揺が広がる中、5日には日本の株式市場でも、1987年以降で最大となる1日の下げ幅を記録した。

石油価格も下落した。米国の指標であるWTI原油の先物は1バレル=72.94、国際指標のブレント原油先物は1バレル=76.30ドルで取引を終えた。

システム障害情報サイト「ダウンディテクター」によると、フィデリティやEトレード、ロビンフッドを含む人気のオンライン取引プラットフォームは5日、投資家の売り注文が殺到して技術的障害に見舞われた。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の金融政策予想ツール「FEDウォッチ」によると、投資家はFRBが9月の次回会合で政策金利を0.5ポイント引き下げる確率を85%とみている。

米ペンシルベニア大学大学院ウォートン校のジェレミー・シーゲル名誉教授を含む一部の専門家はFRBに対し、それ以前に利下げを行うため臨時会合を招集するよう要請。FRBが前回そうした対応を取ったのは2020年3月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まった時期だった。

ただ、市場は最近の経済データに過剰反応していると主張するエコノミストや投資家もいて、中には5日の大幅下落を押し目買いの機会として推奨する向きもある。

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