中東レバノンから「一刻も早い避難」を 各国政府が呼び掛け
(CNN) 中東レバノンでの緊張が高まり、中東での紛争が拡大する懸念が強まるなか、米国、英国、フランスなど複数の国が自国民にレバノンからの退去を促している。
在レバノン米大使館は、米国民に対し「入手可能な航空券」を予約するよう呼びかけた。英国のラミー外相は「今すぐ出国」するよう求めた。
イランの首都テヘランで先月、イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ政治局長が暗殺されたことをめぐり、イランがイスラエルへの報復を宣言したことから同地域での警戒感は高まっている。ハニヤ氏がなくなる直前には、レバノン首都ベイルートへのイスラエルの攻撃により、レバノンの武装組織ヒズボラの司令官、フアド・シュクル氏が死亡した。
こうした事態により、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争が本格的な中東紛争に発展するのではないかとの懸念が高まっている。
多くの国はすでに渡航勧告を出していたが、最近の事態を受けて新たな勧告を出している。
フランスは4日、国民に対し「一刻も早く」レバノンから出国する準備を整えるよう呼びかけた。