米衣料大手アバクロの元CEO、性的人身売買の疑いで起訴
ニューヨーク(CNN) 米カジュアル衣料大手アバクロンビー&フィッチのマイク・ジェフリーズ元最高経営責任者(CEO)が、性的人身売買と国際売春に関わる16件の連邦法違反容疑で、ニューヨークで起訴されたことがわかった。在任中、「従業員、請負業者、警備員のネットワーク」を悪用したとして非難されている。
ニューヨーク東部地区の検事は22日、記者会見で、ジェフリーズ被告が権力、富、影響力を利用して、自身とパートナーであるマシュー・スミス被告(61)の性的快楽のために男性の人身売買を行っていたと述べた。
スミス被告のほか、ジェームズ・ジェイコブソン被告(71)も起訴された。起訴状によると、ジェイコブソン被告はジェフリーズ被告とスミス被告に雇われ、両被告のために商業的性行為を行う男性を募集、面接、採用していた。
3人は2008年12月から15年3月まで性的人身売買計画に関与。男性を募集して「セックスイベント」に参加させ、筋弛緩(しかん)剤やアルコールなどを与えて性行為を行わせた疑いがある。被害者らはアバクロでのモデルやキャリアの機会を提示され、誘惑されたという。
ジェフリーズ被告は1992年から2014年12月までCEOを務めた。アバクロはコメントの要請にすぐには応じなかった。
3人の被告は全員、22日に逮捕された。25日にニューヨーク東部地区で罪状認否を行う。