米ウォール街の証券業界、従業員の賞与が過去最高に

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ウォール街での賞与は昨年ウォール街の収益が90%上昇した好調ぶりが反映されている/Michael Nagle/Bloomberg/Getty Images

ウォール街での賞与は昨年ウォール街の収益が90%上昇した好調ぶりが反映されている/Michael Nagle/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク・ウォール街の証券業界で働く従業員20万人あまりに昨年支給された賞与の総額が、過去最高に達したとの推計が発表された。

ニューヨーク州のディナポリ会計監査官が26日に発表したところによると、賞与の総額は前年比34%増の475億ドル(約7.1兆円)と推定される。1人当たりの平均賞与も、前年比31.5%増の24万4700ドル(約3670万円)に上った。

ディナポリ氏は、昨年ウォール街の収益が90%も上昇した好調ぶりが反映されていると指摘。金融市場の好調はニューヨーク州とニューヨーク市の税収増につながり、経済や財政状況に好影響を及ぼすと述べた。

ただしインフレ率を考慮した場合の最高記録は、2006年の総額343億ドル。同年の平均賞与は19万1400ドルだったが、今年に換算すれば30万7000ドル超に相当する。

過去最高かどうかは別として、ウォール街の賞与は一般家庭の年収を大幅に上回る。23年の米国勢調査で報告された世帯所得の中央値が8万610ドルだったのに対し、平均賞与はその3倍を超える額だ。

ディナポリ氏は一方で、証券業界の今年の見通しについて、連邦政府の政策転換で経済の先行き不透明感が高まり、勢いに陰りが出る可能性があると述べた。

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