米陸軍兵4人、リトアニアで訓練中に行方不明に 水没した装甲車発見
(CNN) 米陸軍は26日、リトアニアのベラルーシ国境付近での訓練中に兵士4人が行方不明になり、捜索を進めていると明らかにした。兵士らが乗っていた装甲車が水中で発見されたという。
リトアニア軍の同日の声明によると、兵士らは現地時間25日午後4時45分ごろ、リトアニア東部パブラデ付近の訓練区域で消息を絶ったと報告されている。
米欧州アフリカ陸軍はその後、兵士らが操縦していたM88装甲回収車が訓練区域内で発見されたと確認した。
同軍の声明では、「米陸軍やリトアニア軍、他のリトアニア当局による捜索の結果、訓練区域内で車両が水没しているのが見つかった」と説明。「米陸軍やリトアニア軍、民間当局による車両の引き揚げ作業が進められている」と述べ、兵士らの捜索が続いていることを明らかにした。
兵士4人は第3歩兵師団第1旅団に所属し、「予定されていた戦術訓練」を実施中だったとも明らかにした。
米国はロシアによる2014年のクリミア半島侵攻以降、「大西洋の決意」と呼ばれる作戦の一環で、東欧やバルト地域にプレゼンスを維持している。
リトアニアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国で、数百人規模の米軍要員がローテーション配備されている。
リトアニア国防省の当時の発表によると、21年8月にはパブラデに米軍の拠点が設立され、最大で700人、短期的には最大1000人の兵士を収容できる設備が整えられているという。