米財務長官、米中貿易戦争は「持続可能ではない」 市場は反発
ニューヨーク(CNN) 米国のベッセント財務長官は22日、投資家に対し、米中間の貿易戦争は持続可能ではないとし、貿易摩擦が緩和されるとの見通しを示した。情報筋が明らかにした。今回の発言が、米市場の株価の上昇につながった。
主要企業でつくるダウ工業株平均は2.66%、大企業を幅広く網羅するS&P500指数は2.51%、ハイテク株中心のナスダック総合指数は2.71%それぞれ上昇した。今回の反発は、前日に大規模な売りによって発生した損失を取り戻すのに役立った。
ベッセント氏の発言は、金融大手JPモルガン・チェースが主催した非公開の会議で出ていた。ベッセント氏は会議のなかで、米中の貿易摩擦が緩和されるとの見通しを示した。
会議に出席していた情報筋によれば、ベッセント氏は、米国と中国が極めて高い関税によって事実上、互いに禁輸措置を取っているため、近い将来、緊張が緩和されるとの見方を示したという。
情報筋によれば、ベッセント氏は投資家らに対し、米中間の強硬な断絶や完全なデカップリング(切り離し)ではなく、貿易のバランスを取り戻すことが目的だと説明した。