米国の元安全保障当局者や元外交官ら200人超、トランプ氏への抵抗呼び掛け
(CNN) 米国の国家安全保障に携わった元当局者や外交官経験者ら200人超が、トランプ政権への抵抗を呼び掛けている。政権側が民主主義を「攻撃」しているというのがその理由だ。
公開書簡の中で、これらの当局者らは、「世界のリーダー」たる米国の「道徳的基盤」が危機に瀕(ひん)していると主張。多数に上る書簡への署名者には、国連大使を務めたリンダ・トーマスグリーンフィールド氏や北大西洋条約機構(NATO)の事務次長を務めたアレクサンダー・バーシュボウ氏らが含まれる他、中央情報局(CIA)の元諜報(ちょうほう)要員らも名を連ねる。
「問題は内側からやってくる。トランプ大統領と彼の政権は、我々の民主主義の支柱を攻撃した」と、書簡は指摘。国内と国外の両方で、トランプ政権の行動への懸念を表明した。
書簡では元高官らに対して、「連帯し、政権による危険な政策と不可欠な機関の解体に公然と異議を唱える」よう求めた。ビジネスリーダーたちに対しては「トランプ氏の破滅的な貿易政策への非難」を、医療及び研究機関に対しては「医学研究への超党派の資金拠出を通じ科学を保護する」よう、それぞれ呼び掛けた。
大学とメディアには言論の自由の保護を、法律事務所には「引き続き法の支配の番人となって、司法制度の抑制と均衡を弱体化しようとする政権の圧力に対抗して欲しい」と求めた。
また民主、共和両党の政治家に向け、「我々の安全保障と自由、民主主義の弱体化を図る政権の取り組みに対して、積極的に異議を唱える」よう促した。