氷結の湾で閉じ込められたシャチの群れ、脱出成功か カナダ
(CNN) カナダ北東部のハドソン湾内でシャチ11頭が氷結した水域に閉じ込められ生存が危ぶまれていた問題で、現場に近いイヌジュアク村幹部は12日までに11頭の姿が10日以降、確認されていないと報告した。
同幹部はCNNの取材に、11頭が最後に目撃されたのは9日午後で、現場の水域では一夜で風向きが変わって氷に割れ目などが出来たと指摘。航空機が現場水域の上空を飛んでシャチを捜したが発見出来なかったとし、閉じ込められていた同村近くの水域から脱出した可能性があるとも述べた。
捜索の場所などを変えてシャチの居所の確認を続けるとしている。
11頭は一家とみられ、ケベック州北部のアザラシの猟師が8日朝、氷結した広さ約9メートル四方の水域に閉じ込められているのを発見していた。うち2頭のシャチは大きく、残りは小さかった。イヌジュアク村やカナダ政府がシャチ救出に乗り出していた。
閉じ込められていた場所はシャチが通常、呼吸のために水面上に現れる水域で、氷結していない水域からは少なくとも10キロ離れていた。