「愛犬の発見者を登場人物に」 米作家の呼び掛けがネットで話題に
(CNN) 行方不明の愛犬を見つけてくれた人の名前を、小説の登場人物に採用します――。米ミステリー作家デニス・ルヘイン氏の風変わりな申し出が話題を呼んでいる。
迷子になっているのは、同氏がマサチューセッツ州の自宅で飼っていたビーグルの「テッサ」。24日に姿が見えなくなった。一家がフロリダ州でクリスマス休暇を過ごす間テッサの世話をする人はいたものの、開け放してあった門から迷い出てしまったらしい。
同氏は米交流サイト「フェイスブック」で情報提供を呼び掛け、見つけてくれた人には謝礼の代わりとして作品に同名の人物を登場させると約束した。
この掲示には27日の時点で「いいね」が3万2500件、コメントが225件寄せられた。「シェア」も330件に上ったほか、さまざまなブログなどで取り上げられている。同氏は28日、CNNとのインタビューで「ソーシャルメディアの影響力に驚いた。こんなに大きな反響があるとは」と話した。
ルヘイン氏はこれまでにもチャリティーの一環として、作品中に実在の人物の名前を使ったことがあるという。新作の時代設定は1930年代だが、発見者の名前が30年代の雰囲気に合わなければ、もっと現代的な別の作品で使うこともあり得る。どんな人物になるかは保証できないものの、「ひどい人間にすることは絶対にない」という。
これまでに何件かボストン周辺での目撃情報が寄せられたが、「犬違い」だったようだ。「テッサは怖がりなので、見かけたら追いかけたりせず連絡してほしい」と、同氏は話している。