米独立戦争時代の大砲、火薬と砲弾が詰まった状態と判明 NY
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタン中心部のセントラルパークに保管されていた独立戦争当時の大砲に、火薬や砲弾が装てんされたままだったことが分かった。
セントラルパーク管理委員会によると、大砲のさびを取っていた作業員らが11日、砲口をふさいでいたコンクリート製の栓を抜いたところ、中から火薬や砲弾が出てきたため、ただちに緊急通報した。専門家の調べで、火薬はまだ有効だと判明。当局によって約800グラムが処分された。
大砲は英軍艦に実戦配備されていた。1865年、匿名の人物が同市に寄贈。1996年まで一般公開されていたが、保存のため、園内を横切る79番通りの近くの倉庫に同時期のもうひとつの大砲とともに保管されていた。このほど復元プロジェクトの一環で手入れすることになったという。
セントラルパークの歴史をまとめた著書を近く出版するジョン・ムーア氏は、CNN系列局WCBSとのインタビューで「大砲が装てんされたまま、これほど長い間人々の足元にあったとはまったく驚きだ」と述べた。