2012年の世界の平均気温、観測史上10番目の高さ
(CNN) 米海洋大気局(NOAA)は15日、2012年の世界の平均気温は、観測が始まった1880年以降で10番目の高さだったと発表した。
NOAAによると、世界の気温はこれで連続36年間、20世紀の平均を上回っている。21世紀に入ってからの12年はすべて、観測開始後133年のうち上位14位以内に入る。20世紀で2012年の気温を上回ったのは、1998年だけだった。
2012年の平均気温は北南米と欧州、アフリカ、西・南・北東アジアの大部分で平年を上回った。一方アラスカ、カナダ西部、中央アジアなどでは平年に比べ、気温が目立って低かった。北極圏で記録的な氷の融解が観測されたのに対し、南極圏の氷は平年を上回った。
NOAAが最近発表したところによると、米本土では2012年の平均気温が観測史上最高を記録した。
米ミネソタ州では15日、雪不足のため、今月27日に予定されていた犬ぞりレースを3月10日に延期することが決まった。このレースは近年、雪不足による中止や延期が続いている。関係者からは「5年前に比べて雪のシーズンが1カ月も短くなった」「気候変動のせいではないか」と懸念する声が上がっている。