500年ぶりに発掘された遺骨、英リチャード3世と確認
遺骨には、頭部に8カ所、身体に2カ所の傷跡が残っていた。頭部に受けた衝撃が致命傷になったほか、死後にできたと思われる傷跡もあり、遺体が衣服をはぎ取られてさらされたという記録とも一致するという。また、両手と両腕の状態が不自然だったことから、両手を縛られたまま埋葬された可能性もあると専門家は指摘する。
リチャード3世はシェークスピアの劇で、おいを殺して王座を奪った極悪人として描かれている。しかしファンでつくる団体などは、誇張や作り話によってリチャード3世は名声を汚されてきたと主張。今回の発見によって学会は歴史認識の是正を余儀なくされると期待を寄せている。
遺骨は調査が終わった段階で、発掘現場の近くにあるレスター大聖堂に埋葬される。