テレビの見過ぎで精子濃度が低下? 米研究
その結果、週に15時間以上、中度から強度の運動をしているグループは、運動時間が5時間未満のグループに比べ、精子の濃度が目立って高いことが分かった。
一方、週に20時間以上テレビを見るグループの精子濃度は、週0時間のグループのほぼ半分にとどまった。食生活や体重、喫煙の影響はみられなかった。
精子の大きさ、形、運動性には運動時間やテレビの視聴時間による違いがなかったという。
ただし、対象の人数が比較的少ないことや、精液の採取が1回だけだったこと、運動時間などを自己申請としたことなど、問題点もある。
運動と精子濃度が関連している可能性は示したものの、因果関係を立証したわけではない。
この研究から「運動すれば子どもができやすくなる」「テレビを見過ぎると精子が傷つく」と結論付けることはできないが、体のために、そして多分、精子のためにも、テレビの時間を削って運動にあてる方が良さそうだ。