米のホームレス男性、ダイヤ指輪を持ち主に返却 献金が殺到
ダーリングさんは自分のことは覚えていないだろうが貴重品を間違えて与えたかもしれないと問い掛けた。ハリスさんは「指輪ですか? 持っている。あなたのために保管していた」と返答していた。
ダーリングさんの喜びはとても大きかった。CNNの番組では「指輪に対する愛着が前と比べ格段に深まった。大きな宿命を感じる」との気持ちを吐露した。
ネットで呼び掛けた献金は約1週間で3400件以上、約9万5000ドル(約884万円)に達した。苦境にありながらも謙遜(けんそん)を保つ行動を示したハリスさんを称賛する書き込みなどがあった。失業の身ながらも行動に駆られたという献金者は10ドル提供した。
ダーリングさんの夫ビル・クレジさんは殺到する献金の事をハリスさんに報告。献金は90日間の受け付け期間後にハリスさんに寄贈される。
クレジさんはハリスさんの自転車修理にも協力した。これまでは橋の下で度々過ごすこともあったというハリスさんは、安全かつ健全に暮らせる場所を見付けたと漏らしたという。