米NASA、太陽観測衛星を打ち上げ 「彩層」のなぞ解明へ

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パネルを開いた状態の太陽観測衛星「IRIS」=LMSAL/NASA提供

パネルを開いた状態の太陽観測衛星「IRIS」=LMSAL/NASA提供

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)はこのほど太陽観測衛星「IRIS」の打ち上げに成功した。太陽表面に近い「彩層」と呼ばれるガスの層の様子を詳しく調べ、長年にわたるなぞの解明を目指す。

IRISは米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられ、日本時間28日までに軌道に到達した。

彩層は太陽を取り囲む薄い層。太陽表面近くでは5500度の温度が彩層の外側のコロナでは200万度にも達するため、彩層の中で何が起きているのかが長年のなぞとされてきた。地球の気候に大きな影響を与える紫外線の大部分がここで発生することからも、科学者らの関心を集めている。

プロジェクト担当者は「IRISは彩層をかつてない精度で観測する。予想もしなかった結果が期待できる」と話す。

NASAは太陽表面やその周りの層を観測するため、IRISを含む3機の衛星でデータ収集を進める計画だ。

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