カリフォルニアで発見の記憶喪失男性、日本滞在の過去も?
ボートライトさんが退役軍人省の身分証明書を持っていたことを手掛かりに米軍に問い合わせ、1971~73年に海軍で航空整備の任務に就いていたことを突き止めた。
続いて今年5月まで4年間、中国の英語学校で教えていたことも明らかになった。この学校のウェブサイトにボートライトさん自身が寄せた文章には、その前に日本で10年間教えたこと、日本人の妻との間に12歳の息子がいることも書かれていた。
だが調査はここで壁に突き当たる。日中両国の領事館に家族の情報はなく、ボートライトさんが持っていた電話番号はどれもつながらなかった。
持っていた写真には、アジアだけでなくなく欧州の街も写っていた。ボートライトさんがかつて、グラフィックデザインの専門サイトで「中国在住のスウェーデン人教師」と名乗っていたこと、87年ごろにスウェーデンの地名を冠したコンサルティング会社を経営していたことも分かった。