新種が続々、「チューバッカ・コウモリ」も モザンビークで生物調査
この中には、その姿から「チューバッカ・コウモリ」という愛称が付けられたコウモリや、新種とみられる銀色と黒のカエルなどが含まれる。
ゴロンゴーザ国立公園はかつて、バッファローやライオン、ゾウ、カバなどが豊富に生息するアフリカ屈指の野生生物の宝庫だった。しかし1970年代半ばから92年まで続いた内戦で同公園も戦場と化し、何千頭という生物が殺されて、絶滅に近い状態に追い込まれた。
米ハーバード大学の研究者によると、内戦前に1万4000頭いたアフリカンバッファローは約100頭に減り、ライオンは2000頭から30頭へ、ゾウは2500頭から200頭へと激減したという。
しかし、米国のIT起業家グレッグ・カー氏が2008年にモザンビーク政府と20年契約を結んでゴロンゴーザ再生プロジェクトに着手。今回の生態調査も再生に向けた取り組みの一環として実施された。
調査団は年内に報告書をまとめ、再生プロジェクトに活用してもらう方針。今回の調査の結果、ゴロンゴーザが今でも多様な生物の宝庫であり、鉱山などの開発から保護する必要があることが分かったと研究者は強調している。