気候変動の原因は「人間」、95%の確率 国連パネル草案
(CNN) 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、気候変動は人間の活動によって引き起こされている可能性が「95%」に上るとの報告書をまとめていることが21日までに分かった。CNNが草案の概要を入手した。
IPCCは1990年以降、気候変動の影響や予測などを評価する報告書を定期的に発表している。次回の第5次報告書は9月以降、段階的に発表される予定だ。
草案によると、IPCCは1951~2010年に観測された世界的な地表温度の上昇について、半分以上は人間活動の影響が原因だった可能性が「非常に高い」との見方を示す。前回の第4次報告書は、気候変動が人為的原因で引き起こされた可能性を「90%」としていた。
報告書の内容は発表までに修正される可能性もあるが、第4次報告書の作成にかかわった米気象協会のマーシャル・シェパード会長によれば、今回も人間活動の影響を強く指摘することは確実だという。