NASA、ロシアとの協力停止 宇宙ステーションは継続
(CNN) ウクライナ情勢に関連して米航空宇宙局(NASA)は2日、ロシアとの協力関係の大部分を停止すると発表した。ただし国際宇宙ステーション(ISS)に関するロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)との協力関係は維持する。
NASAの発表では、「ロシアによるウクライナの主権および領土保全の侵害」を理由として協力関係を停止すると表明。ただし「ISSの安全で継続的な運用を維持」するための協力は続けるとした。
NASAは2011年にスペースシャトルを引退させ、現在はロシアのソユーズ宇宙船で米国の宇宙飛行士をISSに送り込んでいるのが現状だ。
このため「有人宇宙船の打ち上げを米本土に戻し、宇宙への到達をロシアに依存している状態を終わらせるための計画に焦点を当てる」と述べ、打ち上げ再開に向けた予算の増額を米議会に求めた。
さらに「宇宙船の打ち上げを米国に戻す計画に満額予算を割り当てるか、あるいはロシアに何百万ドルも拠出し続けるかという選択だ」と迫っている。