北米で皆既月食を観測、来年含めあと3回チャンス
ロサンゼルス(CNN) 北米から南米にかけての地域で米東部時間15日未明、地球の陰に隠れた月が赤銅色に見える皆既月食が観測された。皆既月食は来年9月までにあと3回立て続けに起こり、次回は日本からも見える見通しだ。
米ロサンゼルスの高台にあるグリフィス天文台前には数千人の市民が観測に訪れた。望遠鏡が林のように立ち並ぶなか、芝生の上に敷き物を広げる家族連れの姿もみられた。
中学校で天文学を教えているという男性は、「こうして多くの人が集まってきたのを見回すと元気が出る」「だれもが下を向いて携帯電話やiPad(アイパッド)ばかり見ている。見上げれば美しい空が広がっているのに」と話した。
米東部の一部では雲が夜空を覆っていたが、ロサンゼルスやテキサス州ダラス、コロラド州デンバーなどでは月食の一部始終が観測された。
今年から来年にかけては偶然、皆既月食が4回続く。北米では今回と10月8日、さらに来年の4月4日と9月28日のすべてを見ることができる。これを逃すと、次のチャンスは2032年になるという。