もうひとつの地球、「発見の日は近い」 NASA
こうした観測の基礎を築いたのは、1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡だ。NASAはその後継機として、2018年にジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を打ち上げる。
ハッブルが高度約600キロの軌道上を周回しているのに対し、ジェームズ・ウェッブの軌道高度は約150万キロと、地球から月までの距離の約4倍に及ぶ。
マウンテン氏によれば、科学者らはこれまでの観測で、太陽から200光年の圏内にある恒星の位置をすべて把握している。この情報を基に観測を続ければ、新たに多数の惑星が発見される見通しだ。
「基本的にはすべての恒星に惑星がある」と、シーガー氏は説明する。恒星が発する光の一部は、その惑星の大気を通過する。通過した光をジェームズ・ウェッブでとらえて分析することにより、大気の成分を推定することができる。大気中に生物から発生したとみられる気体が含まれていれば、惑星に生命体が存在することになる。