もうひとつの地球、「発見の日は近い」 NASA
(CNN) 広い宇宙の中から地球に似た惑星を探し出し、そこに生命が存在する手掛かりをつかむという目標は、意外と早く達成されるかもしれない――。米航空宇宙局(NASA)でこのほど開かれた地球外生命探査についての会合で、科学者らの見解が一致した。
米マサチューセッツ工科大学の惑星科学者、サラ・シーガー教授は「科学技術の面で、もうひとつの地球と生命存在の証拠を発見できる段階はすぐそこまで近づいている」と話す。
「われわれの銀河には少なくとも1000億個の惑星がある。わずか5年前には分かっていなかったことだ」――米メリーランド州にある宇宙望遠鏡科学研究所(STSI)のマット・マウンテン所長は、そう指摘する。
マウンテン所長によると、これは2009年に打ち上げられたケプラー宇宙望遠鏡の観測によって判明した。恒星の前を惑星が横切ることで生じる光の変化が手掛かりになった。
ケプラーの観測では最近、恒星から適度な距離があり生命存在の可能性がある「ハビタブルゾーン」に、地球とほぼ同じ大きさの惑星が初めて発見されている。