絶滅危機のキタシロサイ、1頭が死んで6頭に
(CNN) ケニアのオルペジェタ自然保護区で先週、絶滅の危機に直面しているキタシロサイ雄1頭が死んでいるのが見つかった。世界で生き残っているキタシロサイはわずか6頭となった。
「スニ」は34歳のキタシロサイ。保護区のスタッフが17日、小屋の中で死んでいるのを発見した。
キタシロサイはかつてアフリカ北部の草原地帯を闊歩(かっぽ)していたが、角を狙った密猟が原因で激減し、野生では1頭もいなくなったとされる。保護区などで飼育されていた7頭のうち、繁殖が可能なのは雄と雌各2頭のみ。スニはそのうちの1頭だったという。
同じシロサイの仲間のミナミシロサイも一時は絶滅の危機に陥ったが、保全活動の結果、世界自然保護基金(WWF)によると今では2万頭に増えた。
保護区のスタッフは、「いつかキタシロサイの赤ちゃんが誕生するという希望を捨てずに努力を続けたい」と話している。