地震で倒壊したエジプト王の巨像、3千年を経て復活
(CNN) エジプトの古代都市ルクソールで約3000年前の地震で倒壊した古代王アメンホテプ3世の巨大立像が修復され、14日に公開された。
立像は重さ50トン、高さ13メートル。エジプトとドイツの考古学チームがかつての雄大な姿を復活させた。同チームはアメンホテプ3世の別の巨像2体も修復して3月に披露している。修復にかかわったドイツ人ドイツ人考古学者ホーリグ・スルジアン氏は、アンテホプ3世の神殿保全プロジェクトを率いる。
ワールド・モニュメント財団によると、アメンホテプ3世の神殿は紀元前1390~1353年に建造された。幅100メートル、全長600メートルあった構造のうち、現在残っているのは下部の構造のみ。地震で破壊された後、本格的な発掘が行われないまま樹木が生い茂り、洪水や農業開発などに脅かされてきたという。
今回再建された立像の近くには、「メムノンの巨像」と呼ばれるアメンホテプ3世の坐像2体がある。
エジプトは2011年のムバラク政権崩壊に始まる政情不安のために観光客が激減している。