家賃は無料、ただし執筆すれば 米デトロイトで野心的なプログラム
(CNN) かつては「モーターシティー」と呼ばれ米自動車産業の中心地として国内経済を牽引(けんいん)したミシガン州デトロイト。幾度となく苦境を経験したこの町で、住宅と文学を結びつけた野心的なプログラム「デトロイト・ライト・ア・ハウス」が進められている。
非営利のプロジェクトでは、クラウドファウンディングなどを通じて資金を集め、差し押さえになった住宅を買い上げ、リフォームする。そして、その家を、フィクションやノンフィクション、脚本、詩、ジャーナリズムといった分野で将来有望な人物に住んでもらう。
プログラムの最初の参加者になったのがキャシー・ロシュトーさん(29)。ニューヨーク・ブルックリンからデトロイトに移り住んできた。ロシュトーさんのすべきことは、保険や税金の支払いと、地元の読書会への参加、そして、少なくとも2年間の居住だ。
ロシュトーさんはCNNの取材に対し、まだ信じられないとしながらも、「家は気に入ったし、実際にそこに行って生活を始めることでとても興奮している」と語った。
このプロジェクトは、作家で広告代理店のクリエーティブディレクターであるトビー・バーローさんと、作家でジャーナリストのサラ・コックスさんのアイデアから生まれた。