クジラ100頭以上死ぬ、海へ戻してもまた漂着 NZ
(CNN) ニュージーランド南島の海岸に大量のゴンドウクジラが打ち上げられた問題で、動物保護活動家などが懸命の救助活動を行った結果、14日までに66頭を海に戻すことに成功した。しかしいったん海に戻ってもまた漂着してしまう個体が相次ぎ、死んだクジラは100頭を超えている。
クジラは同島北部のゴールデン湾に面したフェアウェル岬の海岸に13日、200頭近くが打ち上げられた。現場には動物保護活動家や専門家など140人あまりが駆けつけ、沖合へ返そうとする努力を続けている。
しかし専門家は、「座礁したクジラを海に戻すのは難しく、危険を伴う作業でもある」と指摘する。
ニュージーランドでクジラが浜辺に打ち上げられるのは珍しいことではなく、保護当局は年間平均85件に対応している。
しかしほとんどの場合、打ち上げられるのはクジラかイルカが1~2頭程度で、大量に漂着することはまれ。特にゴールデン湾周辺では今回のような大量漂着は異例だという。