米国は「睡眠大不況」 対処法は?
一方で寝付きをよくしたり、ぐっすり眠るための方法についての研究も進んでいる。南カリフォルニア大学の研究チームが米医師会の内科専門誌で発表した論文によれば、瞑想(めいそう)も効果があるという。
この研究では軽い睡眠障害を抱える55歳以上49人を2つのグループに分け、1つのグループには瞑想の方法を教え、1日20分間行うよう指導した。もう一方のグループには、睡眠障害を引き起こすような日中の行動や要因を見直すよう指示を出した。
すると、瞑想を行ったグループの方がよく眠れたという。この結果の有効性を証明するにはさらに大規模な調査が必要だが、寝る前にリラックスするのが大切だというのは不自然な話ではないだろう。
全米睡眠財団も、寝る前にリラックスできるような「儀式」を行ってからベッドに入ることを勧めている。
また同財団によれば、毎日同じ時間に起床し、就寝することもお勧めだ。また、すっきり目覚めるために明るい光を浴びることや、昼寝や過食を避け、夜には酒やタバコを控えることも効果が見込めるという。