制御不能のロシア宇宙輸送船、大気圏再突入で燃え尽きる
(CNN) ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は8日、打ち上げ後に制御不能となっていた同国の無人の宇宙輸送船「プログレス59」が同日、大気圏に再突入し、船体の大部分が燃え尽きたと報告した。
ロスコスモスの声明によると、大気圏への再突入は中部太平洋の上空でモスクワ時間の8日午前5時4分ごろに発生。船体残がいの小さな破片が地球上に少数落下する可能性があるが、地上にではなく海面への着水のような形で発生するとも説明した。
プログレス59は国際宇宙ステーション(ISS)へ食料、燃料、酸素、予備部品や科学実験装置などの補給物資を運ぶ予定だった。しかし、先月28日の打ち上げ直後、地上の管制塔との交信が途絶する状態になっていた。
宇宙庁は交信断絶などの原因を調べている。ロシアのタス通信は、初期段階の分析結果として同輸送船打ち上げの際、3段目のロケットに不具合が起きた可能性があると報じた。