米学会が7時間の睡眠を勧告、不足で心臓病や脳卒中のリスク
一方、睡眠時間の上限については、十分な検証が行われていないことなどを理由にガイドラインでは言及していない。
ガイドラインの作成に当たっては、睡眠時間と健康状態との関係について調べた調査や、被験者の睡眠時間をコントロールする実験の結果などを参照した。
これまでの研究では例えば、睡眠時間が7時間に満たないと体格指数(BMI)が上昇することや、睡眠が不足すると食欲を増進するホルモンの値が上昇して肥満につながり、肥満を原因とする心臓病や脳卒中などのリスクも増大することが分かっている。
睡眠不足の原因となる睡眠障害の危険性も指摘され、欧州心臓病学会ではこのほど、睡眠障害のある男性が心臓発作を起こす確率は2~2.6倍、脳卒中を起こす確率は1.5~4倍になるという研究結果が発表された。