国際宇宙ステーションに補給船がようやく到着、乗員安堵
(CNN) 補給物資を満載したロシアの無人貨物船がこのほど、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。ISSに物資を届ける宇宙船は打ち上げなどの失敗が相次いでいたことから、ようやく物資を受け取った乗員はツイッターで「7月だけどクリスマスの気分だ」と歓迎した。
5日にISSにドッキングした貨物船は食料や水、燃料、酸素など2.7トン分あまりの補給物資を積んで、3日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
これに先立つ6月に米フロリダ州のケープカナベラルから打ち上げられた無人ロケットは打ち上げ直後に爆発した。米宇宙企業のスペースXが手掛けたこの補給船には宇宙服や水の濾過装置、食料や水などが積まれており、ISSに滞在しているロシアのゲナディ・パダルカ船長とミハイル・コルニエンコ宇宙飛行士、米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー宇宙飛行士の3人が到着を心待ちにしていた。
その前の4月に打ち上げられたロシアのロケット「プログレス59」も、制御不能になって5月に大気圏に再突入し、燃え尽きた。同船には乗員の衣類や船外活動のための機材などが搭載されていた。