太陽光飛行機が太平洋横断を再開 日本からハワイへ
(CNN) 太陽光エネルギーだけで世界一周飛行を目指す有人飛行機「ソーラー・インパルス」が最大の難関とされる太平洋横断に挑戦している。操縦士1人だけで日本から5昼夜飛び続け、ハワイに到着する予定だ。
操縦士のアンドレ・ボルシュベルグ氏はベルトラン・ピカール氏と交代で、今年3月から世界一周飛行に挑んでいる。成功すれば燃料を使用せずに世界一周を果たす航空史上初のケースとなる。
最も危険が大きいとされる太平洋横断を前に、悪天候のため数週間にわたって出発を見合わせ、待機していた。
ソーラー・インパルスは日本時間の29日未明に名古屋を飛び立った。プロジェクトの公式ホームページには、操縦席からの映像などがリアルタイムで流れている。
同ページによれば、操縦席の背後には緊急事態に備え、脱出用のパラシュートと救命ボートが搭載されている。
機体は、4基のモーターのうち1基が故障しても、残る3基で飛行を続けられるよう設計された。そのほか、ほとんどのシステムに予備が用意されている。