太陽光飛行機が太平洋横断を再開 日本からハワイへ
荒天や大型機が起こす乱気流の影響を避けるため、専門家らがレーダーや衛星画像のデータを慎重に分析。機体自体からもレーダー向けに信号を発しながら飛ぶ。
昼間に十分な太陽光が得られず、夜間飛行用の充電が不足した場合は、不時着を余儀なくされる。ただし海上に不時着するなら、操縦士は感電を避けるために脱出する必要がある。
操縦士は席に着いたまま昼夜を過ごすため、血栓症などを予防するエクササイズを習得している。
精神科医でもあるピカール氏によれば、飛行中は20分ずつの仮眠を1日に10~12回のペースで繰り返す。自己催眠法によって、体を深く休息させながらも脳の活動レベルを維持し、計器のチェックを続けることができるという。
また、飛行中に機体の傾きを監視し、異常があると操縦士が装着した腕輪から振動と警告音を発する装置も搭載されている。