西部開拓時代の無法者J・ジェームズ、新たな写真発見か 米
(CNN) 米テキサス州ヒューストンの警察の犯罪科学専門家は4日までに、米西部開拓時代に銀行襲撃などを繰り返す無法者として知られたジェシー・ジェームズとその一味の一員でジェームズを殺したとされるロバート・フォードが並んで写っているとみられる写真を発見したと発表した。
ワシントン州に住む家族が保持していた鉄板写真で、2人の間にまだ信頼関係があった時期の1枚と推測している。同専門家のロイス・ギブソン氏はフェイスブックで、フォードが当時、犯罪社会で「伝説的人物」だったジェームズと一緒の撮影を望んだ末の写真として見ている。
2人が並んで椅子に座っている写真の撮影日時は不明。ジェームズは右側に写っている。フォード兄弟はジェームズ率いるギャングのメンバーだった。米ミズーリ州の歴史研究団体によると、弟のロバートは1882年、ジェームズ逮捕にかかっていた懸賞金1万ドル欲しさに後頭部を銃撃して殺したとされる。
ロイス・ギブソン氏は警察で犯罪者の顔貌(がんぼう)の想像図作成などの仕事に就いている。今回の写真発掘については、2人のものとして知られていた既存の写真と比較対照し、本人と断定したという。
写真を所有していた家族の女性によると、この1枚は2003年、祖母から売却して土地購入の資金を作るようとの指示を受けて譲られていた。同家族の間には祖先がジェームズやその一味を時々かくまっていたとの逸話も伝えられていたという。
ヒューストンの地元紙の取材に、写真の売却を長年試みていたが、ジェームズとフォードのものとは誰も信じず、話を聞こうともしなかったと明かしている。
米ボストンの競売商「PRオークション」の幹部によると、写真の価値は途方もなく高い可能性があると指摘。仮に本物と判明すれば、驚きの1枚としながら、より多くの分析が必要とも述べた。