サンゴの世界的な白化を確認 観測史上3度目
(CNN) 世界のサンゴ礁を調査している米海洋大気局(NOAA)やオーストラリア・クイーンズランド大学などの調査団は、観測史上3度目となるサンゴの世界的な白化現象が確認されたと発表した。
サンゴの白化はサンゴ礁へのストレスが原因となって発生する現象で、サンゴが体内に共生させている藻が放出され、白い骨格が露出する。共生藻はサンゴに色を与えるだけでなく、栄養も供給している。このため藻がなくなればサンゴはいずれ餓死する。
世界的な白化現象とは、太平洋と大西洋、インド洋の100キロ以上の範囲で白化現象が発生した状態と定義されている。調査団の観測で、現状がそれに該当することが確認された。
NOAAによれば、世界的な白化現象は3回とも、主に海水温の上昇によるサンゴ礁のストレスに起因する。いずれもエルニーニョが発生した年に観測されているという。