遺伝子操作で犬の筋肉増強に成功、難病治療への期待も 中国

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
遺伝子操作で脚の筋肉が著しく発達した2匹のビーグル犬=COURTESY OF LIANGXUE LAI

遺伝子操作で脚の筋肉が著しく発達した2匹のビーグル犬=COURTESY OF LIANGXUE LAI

(CNN) 中国・南京大学の研究チームが、遺伝子を操作して筋力を通常の2倍に高めた犬を誕生させることに成功したと発表した。筋ジストロフィーやパーキンソン病といった人の難病の予防に役立つ可能性もあるとしている。

この研究は10月中旬、分子細胞生物学会誌に発表された。遺伝子操作で生まれたのは2匹のビーグル犬で、それぞれ「ヘラクレス」、「天狗」と命名。筋肉の発達を抑制するミオスタチン遺伝子を胚の段階で取り除き、筋肉量を増やした。

研究チームは犬の胚約60個に化学物質を注入して遺伝子を操作し、このうち2個でミオスタチン遺伝子の除去に成功した。生まれた犬は体が大きく、脚の筋肉が著しく発達している。

「悪い副作用は表れていない。犬も苦痛は感じていない」と研究者は話し、頑丈な犬を作り出せば猟犬や軍用犬としても使えるかもしれないと解説する。

研究チームは今後、2匹がこの変異を次の世代に引き継ぐことができるかどうか調べる意向。CNNの取材に対し、人間の遺伝子も犬と同じように操作して運動能力や戦闘能力を高められる可能性はあると語る一方、「人間の遺伝子操作には別の問題が生じる」と指摘した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Odd News」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]