米NORAD、今年のサンタ追跡は? 軍事委で「質疑応答」
ワシントン(CNN) 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は今年のクリスマスイブもサンタクロースの動きを追跡できるのか――。テロ対策に関する公聴会が開かれていた米上院軍事委員会で9日、そんな質問が飛び出して場を和ませる一幕があった。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への対応や、イラクとシリアを巡る外交政策について質疑応答が行われていた時だった。
質問に立ったトム・コットン議員(共和党)が「NORADと空軍は今年もサンタを追跡する準備が整っていると、この国の子どもたちに約束できますか」と問いかけ、NORADの設備や人員などの資源をサンタ追跡のために振り向けられるのかどうか確認を求めた。
NORADのサンタ追跡は1955年に始まり、今年で60年目を迎える。
統合参謀本部のポール・セルバ副議長は、「全容は把握できていないものの、私の知る限りでは、トナカイたちはたっぷりのオート麦を与えられ、いい子でいた子どもたちに贈り物を届ける準備ができている」と応じた。
セルバ副議長の答弁では軍のサンタ追跡計画については確認できなかった。しかしNORADは、サンタ追跡を楽しみにしているという声明を発表している。
コットン議員はイラクやアフガニスタンでの従軍経験を持つ元兵士。「国民が自宅で家族とクリスマスを祝っている間も、兵士たちは世界中で私たちの安全を守ってくれている」と付け加えるのを忘れなかった。
サンタはNORADの特設サイトで米東部時間の24日午前2時1分から追跡できる。