ブルー・オリジンのロケット、打ち上げ・着陸に3度目の成功
ニューヨーク(CNNMoney) 米民間宇宙開発企業ブルー・オリジンのロケット「ニュー・シェパード」が2日、米テキサス州西部から打ち上げられ、宇宙空間に到達した後で降下、着陸に成功した。着陸実験の成功はこれで3度目となる。
ブルー・オリジンは、米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏が設立。米国初の宇宙飛行士、アラン・シェパード氏にちなんで名付けられたニュー・シェパードは、宇宙旅行のコスト削減に向けて開発された回収・再利用型のロケットだ。
昨年4月に初めて打ち上げられたが、油圧系統に問題が生じたため回収はできなかった。11月と今年1月にも発射され、いずれも着陸に成功していた。
ニュー・シェパードは完全な自動制御で、搭載されるカプセルに操縦士は乗務しない。今回はサウスウェスト研究所とセントラルフロリダ大学が、宇宙空間の微小重力状態で岩石やちりがどう動くかを調べる実験装置を積み込んだ。
最終的には、このカプセルで乗客を運ぶ宇宙旅行の実現を目指す。ブルー・オリジンは今後さらにニュー・シェパードの発射と着陸を繰り返し、実験や改善を重ねる構えだ。
今回の打ち上げはこれまでと違い、ブルー・オリジンが事前に予告していた。ベゾス氏はツイッターで、発射と着陸の模様を無人カメラが撮影したと報告。「完璧」な着陸だったと書き込んだ。