パンダ絶滅の恐れやや後退、個体数が17%増 IUCN
一方、アフリカのコンゴ(旧ザイール)やルワンダ、ウガンダに生息するヒガシゴリラは内戦の影響や密猟の横行で個体数が過去20年の間に70%以上も激減して推定5000頭を切り、近い将来に絶滅する危険性が極めて高いとされる「絶滅危惧IA類(Critically Endangered)」へと引き上げられた。
ヒガシゴリラの2亜種のうち、ヒガシローランドゴリラは1994年に1万6900頭だった個体数が2015年には3800頭と77%も減少。マウンテンゴリラは1996年から続いていた減少に歯止めがかかり、880頭前後にまで回復している。
これで類人猿6種のうち、ヒガシゴリラ、ニシゴリラ、ボルネオオランウータン、スマトラオランウータンの4種が絶滅危惧IA類に分類された。残るチンパンジーとボノボも絶滅危惧IB類に指定されている。