米国のアポロ宇宙船に搭乗していた飛行士らが宇宙から振り返ったとき、その任務は月を探査することであったにもかかわらず、彼らは「実は地球を発見した」ことに気付いた。もし我々の宇宙における今世紀のリーダーシップを前世紀よりさらに強固にすることができれば、我々はエネルギーや医学、農業、人工知能といった関連分野での進展を享受するだけなく、環境や我々自身についてよりよく理解し、その恩恵にあずかることになるだろう。
私はいつの日か、自分の孫たちを肩車したい。有史以来、人々がそうであったように、我々もやはり感嘆の念をもって星々を見つめることだろう。だがそのときは勇敢な冒険者たちの帰還を待ちわびるのではなく、今日の我々が下した選択の結果、飛行士たちが宇宙に向かったのは一時の訪問のためではなく長期滞在のためであり、そしてそれを通じ、我々の地球上での生活を向上させるためだと分かっていることだろう。
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バラク・オバマ氏は米国の大統領です。この記事は米CNN.comに掲載された英文記事を翻訳したものです。