2030年の平均余命、韓国女性は90歳超 日本の伸び鈍る
(CNN) 世界の平均余命は出生時、65歳時とも2030年までに上昇し、特に韓国女性は90歳を超えるという予測が21日、英医学誌ランセットに発表された。長寿化の要因として、妊婦や子どもの健康状態も高齢者の健康状態も改善を予想している。
この予想は英インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの研究チームが先進国と新興国を含む工業国35カ国の寿命などに関するデータをもとにまとめた。
2030年に生まれた女性の平均余命は多くの国で85歳を超えると研究チームは予想。トップの韓国女性は90.8歳としている。インペリアル・カレッジのマジド・エッザティ教授によると、これまで多くの専門家は、平均余命が90歳を超すことはないと考えていた。だが「私たちは長寿に備える必要がある」と同教授は言う。
世界保健機関(WHO)によると、2015年の出生時の平均余命は世界平均で71.4歳だった。
一方、男性は喫煙率の高さや飲酒量の多さなど不健康な生活スタイルの影響で、平均余命は女性に比べて短い傾向がある。
韓国で2030年に生まれた男性の平均余命予想は84.1歳。しかし男女間のライフスタイルの違いは薄れつつあり、平均余命の差も縮まる見通しだ。