本物の戦車に乗り実弾射撃、CNN記者が体験 米テキサス州
「バーン!」
突然、攻撃を受けた。小さな渓谷に差し掛かると、爆発音が連続して鳴り響く。丘の上から機関銃の音も聞こえてきた。すべて戦場体験のシミュレーションだ。
熱を感じ、足は傷み、多少の不安に駆られる。実戦で戦車に乗る兵士の気持ちが少しだけ分かるような気がする。
1度だけ恐怖を感じた瞬間があった。アクセルを強く踏み込むよう促されながら斜面を登り切れず、戦車が坂道をバックし始めた。停止するまで制御はできなかった。ガソリンが足りなかったのか、私がうまく傾斜を予測できなかったのかもしれない。
CNNの取材陣に強要され、戦車砲の引き金を引く体験もした。耳栓を着けて「発射」と叫ぶが何も起こらない。インストラクターがワイヤーを操作すると、「バン!」という音がして炎が噴き出した。
続いて戦車の機関銃も発射。さらに火炎放射器も使わせてもらったのだが、炎の熱さたるやグリルの上で炙(あぶ)られている気分だった。
ドライブ・タンクスでは数百ドルで機関銃を撃つ体験ができる。戦車の運転、銃撃、火炎放射器などのフル体験ができるコースは約8000ドル(約91万円)。