踊るおばあちゃん集団に新規制、「秩序混乱」で罰金も 北京
北京(CNN) 中国の中高年女性の間でダンスがブームになっている。至る所で広場があれば女性たちが集まってダンスを披露するのは日常的な光景。一方で住民からの苦情も絶えず、北京市は1日、こうした活動の規制に乗り出した。
踊っているのはほとんどが仕事を引退した女性たち。早朝や夕暮れ時に広場や公園に集まり、大音響の音楽に合わせてシンクロでダンスを踊る。衣装や小道具を身に着けたダンサーもいる。
中国では手軽な運動と交流の場を求める中高年の女性、それに少数の男性の間で、公共の場でのダンス人気が爆発的に高まった。
スクエアダンスを踊るマ・リジュンさん(56)は「運動が主な目的」と話す。午後8時きっかりに北京市内のショッピングモール、ラッフルズ前の広場に登場し、ダンスを踊る生活を2012年から続けてきた。
過去には1人でウォーキングやランニングにも挑戦したが、仲間と踊るダンスの方が比べものにならないほど楽しいといい、「大家族みたいなもの。解放感が味わえる」と語る。
国営新華社通信によると、マさんのような女性は中国国内で推定1億人に上る。
しかし周辺の住民からは苦情も絶えず、大音響の音楽に苛立った住民が犬をけしかけたり汚物を投げつけたりするトラブルも起きた。