「イエス・キリストの墓」、修復終え一般公開 エルサレム
傷みが激しくなっていた聖堂の修復作業は、各宗派間の対立に阻まれて、50年以上も行われていなかった。しかし6宗派のうち3宗派が昨年、エディクラの倒壊を防ぐため、争いをやめることで合意。世界中から何千人もの信者が集まるイースターを数週間後に控え、修復が完了した。
エディクラの中にはキリストの石棺が収められている。過去には少なくとも4回、破壊されたことがあり、現在の建物は1810年、ギリシャの建築家が火災で損傷した構造を再建した。
WMFによると、修復にかかった費用の総額345万ユーロ(約4億円)は個人からの寄付でまかなった。
来年にはエディクラの構造の長期的な安定を確保し、湿気による損傷が繰り返されることを防ぐため、第2段階の修復作業を予定している。