大型の小惑星、13年ぶり地球に接近 NASA
(CNN) 直径およそ650メートルの大型小惑星が地球に接近している。米航空宇宙局(NASA)によると、米国時間の19日に最接近する見通しだが、地球に衝突する危険はないという。
NASAによれば、小惑星「2014 JO25」は地球から180万キロの距離を通過する見通し。これは地球から月までの距離の約4.6倍に相当し、この大きさの小惑星としてはかなりの接近になる。
小さな小惑星は1週間に数回の頻度で地球近くを通過しているが、今回ほどの大きさがある小惑星の接近は、2004年の「トータティス」以来13年ぶり。
今回の小惑星は太陽の方角から地球に接近する。地表が太陽光を反射して、19日以降、望遠鏡を使って観測できるようになる見通し。
2014 JO25は3年前に発見された小惑星で、過去400年あまりで最も近い距離まで接近する。NASAは地表の様子などを詳しく探るため、世界各地の望遠鏡を使って観測を予定している。
今回は同時にパンスターズ彗星(C/2015 ER61)も接近している。地球から約1億7500万キロの距離を通過する見通しで、望遠鏡や双眼鏡を使えば明け方の空に観測できる。