大型ハリケーンの「目」、宇宙から撮影 NASAが映像公開
(CNN) 大型ハリケーン「イルマ」のカリブ海諸国や米フロリダ州への接近に伴い、米航空宇宙局(NASA)は7日までに、国際宇宙ステーション(ISS)からとらえたイルマの目のビデオ映像を公表した。
同ハリケーンが北東の方向へカリブ海諸国に向け接近しつつある様子を1時間にわたって撮影した。最大風速は時速157マイル(秒速約70メートル)に達し、5段階あるハリケーンの規模で最強のカテゴリー5をはるかに上回る水準となっている。
天気予報士は、イルマは住民を危険にさらしかねない、海面が7~11フィート(約2.1~3.4メートル)上昇する高潮を生じさせる可能性があると警告している。
一方、米海洋大気局(NOAA)も7日までに、観測用航空機を西方へ進む同ハリケーンの目へ向けて飛ばした際の映像を公表した。
今後の進路を正確に見極めるデータをイルマ上空で収集するのが目的。
イルマの目を直接目指した飛行は3日で、さまざまな観測機器を搭載した米ロッキード・マーチン社製の「WPー3Dオライオン」を用いた。