父親の平均年齢、過去40年で3歳半上昇 米研究
(CNN) 米国で父親となった人の平均年齢を約40年前と比べると、約3歳半ていど上昇していることが4日までに分かった。米スタンフォード大学医学部が調査結果を明らかにした。
今回の調査を主導したマイケル・アイゼンバーグ博士によれば、新生児の父親の平均年齢は1972年から2015年の間に27.4歳から30.9歳へと上昇していた。
アイゼンバーグ博士らは米保健当局の統計システムに集められたデータ1億6886万7480件について分析を行った。このシステムには、全50州の出生と死亡に関する情報が集められる。その中には、両親が自己申告した年齢や教育水準、人種、民族に関するものも含まれる。
研究によれば、40歳以上で新生児の父親となった人の割合は4.1%から8.9%へと2倍に増えていた。50歳以上の割合は0.5%から約1%に上昇した。
記録に残っている最年少の父親は11歳。最年長は88歳だった。
日本人やベトナム人を祖先に持つアジア系の父親が最も平均年齢が高く、約36歳だった。教育に費やす時間が長いと、父親としての年齢も上がりそうだ。大学の学位を持った父親の場合、年齢は33歳あまりだった。
アイゼンバーグ博士によれば、父親よりも母親のほうが若いという傾向はあるものの、父親と母親の年齢差は小さくなりつつあるという。
現在、新しく母親や父親になる人の年齢は上がっているが、母親の平均年齢の上昇が、父親の平均年齢の上昇よりもわずかに大きいことを示唆している。