地球環境めぐり「人類へ警告」 科学者1万6000人が署名
デッドゾーンは自然に発生する場合もあるが、農業、工業など人間の活動が招く富栄養化が主な原因とされる。米東海岸沖や五大湖、メキシコ湾北部に多くみられ、南米、日本、中国、オーストラリア南東部の近海など世界に少なくとも405カ所見つかっている。
世界の漁獲量は大きく減少し、06年の研究では50年以内に壊滅状態になる恐れがあると指摘された。途上国住民らの栄養状態への影響も懸念される。
人間の生活に使われる1人当たりの真水の量は、過去25年間で26%減少した。人口増加や産業化、都市化、水の消費増加の影響で、水不足が深刻化している。
世界の森林面積は1990年から2015年の間に1億2900万ヘクタール縮小した。南アフリカの国全体とほぼ同じ面積が失われたことになる。ただし森林破壊のペースは近年、緩やかになってきたという。世界各地で保全の取り組みが進んでいるためだ。