子どもがサンタを信じるのはいつまで? 研究者らの報告
本物のサンタに会ったと思うかどうかは、年齢や親からの話とは関係なく、その年に何人のサンタと会ったかによって決まるとの結果が出たという。
一方でサンタを信じなくなる年齢には、子どもの認知発達がかかわっていると考えられる。米オクシデンタル大学のアンドリュー・シュタルマン教授によれば、子どもは小学校低学年になると、現実に起こり得ることとそうでないことを的確に見分ける能力が発達してくる。
同教授らの研究では子どもたちにサンタへの質問を挙げさせ、現実性を見分ける力の検査結果と突き合わせてみたところ、相関関係があることが分かった。
幼い時にはサンタの助手とされる妖精エルフの名前などを尋ねていた子どもが、成長するにつれて「どうやって煙突に入るの」「私が良い子にしているかどうかどうして分かるの」と、より現実的な質問をするようになるという。
ゴールドスタイン氏によれば、サンタを疑うようになった子どもは、クリスマスのなぞが解けたことを誇らしく思うケースが多い。大人の仲間入りをした気分になれるからだ。
サンタがいないと分かって動揺している子どもには、贈り物をする喜びや人助けの精神を話して聞かせることもできると、同氏は提案している。